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新卒者の離職率

先日発表された新卒者の3年以内の離職率。

 

 以前から顧問先の社長様とお話しているとほとんど100%の頻度で話題に上るのが「人手不足」と「雇用してもすぐに辞めてしまう」という内容。

 

やはり、涼しいオフィスで仕事するイメージからすると、建設の現場は炎天下だったり、寒空の下だっり、危険な作業だったり。

そして、問題になっている長時間労働だったり(こちらは働き方改革で方針が発表されているので今後期待ですね。いいのか悪いのか・・・ですが)。

労働環境のイメージから、厳しさは想像に容易いですよね。

 

 でも、現場に携わっていらっしゃる方々とお話していると、やりがいを感じていらっしゃる方も本当に多い。

あんな大きなクレーンを操ったり、ビルを建てたり、橋を作ったり、住みやすい家を建てたり、

「あれ、うちが造ったんだ。」なんて皆さん誇らしげです。

 

帰る家も、学校も、職場も、通る道も、安全に暮らすための護岸工事なども、すべて建設業界あってのこと。そう思うと、それを造りだしている方々には尊敬しかない!!と見る目が変わってきます。

 

そうやってかかわっていらっしゃる皆さんが誇りに思って仕事に従事していけたらいいのですが、やはり労働環境の問題もまた現実なんでしょうね。

 

でも、発表された統計を見る限り、建設業が飛びぬけて離職率が多いわけではないような。。。

(平均水準は上回っているようですが)

 

 

≪以下抜粋です。≫

 

3年以内離職率、建設業高卒は47・7%/14年3月卒業の就職者/厚労省  [2017年9月21日2面]

 
 厚生労働省がまとめた2014年3月に卒業した学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、調査対象の主要産業平均で大卒が32・2%(前年比0・3ポイント増)、高卒が40・8%(0・1ポイント減)だった。このうち、建設業は大卒が30・5%(0・1ポイント増)、高卒が47・7%(0・6ポイント減)といずれも全産業平均の水準を上回っている。
 建設業の離職率を他の産業と比べると、大卒は宿泊業(離職率50・2%)、生活関連サービス業・娯楽業(46・3%)、教育・学習支援業(45・4%)、小売業(38・6%)、医療・福祉(37・6%)、サービス業(35・4%)、不動産業・物品賃貸業(34・9%)、学術研究・専門技術サービス業(32・9%)に続いて9番目に高かった。
 建設業の高卒の離職率は、宿泊業(64・4%)、生活関連サービス業・娯楽業(59・4%)、教育・学習支援業(56・0%)、小売業(50・4%)に続いて5番目に高かった。
 
とのこと。
なにより、建設業界うんぬんより、新卒者の離職率の多さに改めてびっくりですね。
これから進学や就職を控えている子どもがいるものにとって、なんだかなぁと考えさせられる数字です。
卒業して、就職してやれやれ~と思っても、3年以内に3・4割は辞めるのかぁ~。
親としても悩ましい数字です。
これからこの数字がますます顕著になるとか。
ライフシフトなんて言葉も出始めて、働き方や生き方まで考え方が変わってくるのでしょうね。
そんな中、どのよう対策を取っていけばいいのか。。
いろいろ想定しつつも、課題は尽きないですね。