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どこまで改善される?建設業界の週休二日制

建設業界の労働環境は厳しい・きついなどのイメージが強いですよね。

夏は炎天下の中、冬は凍える寒さの中、室内の作業は蒸し風呂状態だったり。。。

 

今私たちが、こうやって快適に過ごしている建物や、便利な道路や橋、景色が一望できる高層ビルなどなど、すべて建設業界の汗と涙の結晶。。

 

本当に見渡すものすべてなんだなぁと実感するとそれを造った方々の見方も変わります。

敬意しかない。。。

 

そんななくてはならない建設業界。

 

労働環境の改善がしばしば課題に挙げられていますが、なかなか厳しい現状もあり、前に進まない状態が続いています。

 

そんな中、日本建設業連合会(日建連)は、週休2日の実現に向けた発注機関に対する取り組みを本格的に開始した。という記事が出ました。

 

本格的に。

 

というところがポイントですが、どこまで本格的なのか、今後注目です。

 

 具体的には、実現のための環境整備として、適切な工期設定と工程管理、適正な労賃の確保、生産性の向上を訴え、受発注者が連携した取り組みを要請。とありますが、この業界の今までの慣例の工期や工程の見直しはどこまで実現するのかなぁと感じます。

 

 元請やお客様から少しでも早くと求められることは常態化しているため、やむなく長時間労働は当たり前。

 

 でも実際に改善されて、工期にゆとりが出て従業員も休暇が多くいただけるようになるのはありがたいけれど、受注金額は変わらないため、労働者の賃金も減少の傾向に。

 

どこかでその分を補てんしてくれればいいのだけど・・・。

 

 ただ、労働環境が整うのは今後の労働者確保のためにも大切なこと。

社会保険加入のテコ入れのおかげでずいぶん加入率はあがったようです。

経営者にとってはいろんな意味で悩ましいですが。。。

 

先日、建設業界の社長の方々とお話させていただく機会があったのですが、現場はきついけど、従業員は働きたがっているんだよね。休みが多いと給料が減るし、なんせ、休みの日には何やればいいかわからないから働いていたほうがまし。なんて声も多いのだとか。^^;;

 

今回の改善案。どこまで浸透していくか。少し注目ですね。